車のパーツの中でも安全性において最重要パーツと言えるブレーキですが、走行するほど摩耗してくるため、定期的なチェックが必要です。「キーキー」と異音がするなどの症状が出始めたらブレーキパッドの交換を検討したほうがいいでしょう。ここでは、ブレーキパッド交換のサインをご紹介します。
__ブレーキパッドがなければ車は止まれない!___
車のブレーキにはディスクブレーキとドラムブレーキの2種類があり、
放熱性に優れていることから近年の車ではほぼすべての車種で
前輪にディスクブレーキが採用されています。
後輪はドラムブレーキを採用している車とディスクブレーキを採用している車が
あります。
ディスクブレーキはブレーキローターをブレーキキャリパーに取り付けられた
ブレーキパッドで挟み込む際に生じる摩擦で制動力を生み出します。
ブレーキローターはホイールと一緒に回転していますが、
それをブレーキパッドで挟み、摩擦抵抗でローターの回転を止めることで
車が止まれます。ブレーキ周りはどれも重要なパーツですが、
中でもブレーキパッドは車を止めるためのマストアイテムと言えます。
それだけに、ブレーキパッドは消耗したら必ず交換しなければなりません。
_____ブレーキパッド交換のサイン_______
ブレーキパッドの交換時期は車種や走り方によって変わるため、
一概には言えません。坂道の走行やストップアンドゴーが多い町中での走行など、
ブレーキを多用する場所を走る機会が多ければブレーキパッドは早く減ります。
逆に、高速道路を多く走行している車などは走行距離のわりにブレーキパッドは
あまり減りません。ただ、いずれもの場合も以下の確認方法で交換時期の
目安は判断できます。
ブレーキパッドのメーカーによって多少前後しますが、新品時の厚みは10mmほどのものが標準的です。ブレーキパッドの残りの厚みによって以下のように判断できます。
<5mm以下>
現状では問題ありませんが、次の車検(点検)のタイミングで交換を検討しましょう。
<3mm以下>
交換するべき適切なタイミングです。
<1mm以下>
ブレーキパッドの摩材がなくなり、ブレーキローターにダメージを与える恐れがあります。また、突然ブレーキの効きが悪くなる恐れもあります。早急に交換してください。
ブレーキパッドの厚みはホイールを外し、ブレーキキャリパーに取り付けられたブレーキパッドを目視することで確認できます。このとき、「外側と内側の両方を確認する」ことを忘れないようにしましょう。ブレーキパッドは内と外の2枚でローターを挟み込む構造のため、外側が十分残っていても内側が減っていた、ということもあり得ます。内側のパッド残量はキャリパーをのぞき込めばチェックできます。
ブレーキパッド交換は ____国の認証・指定工場でしか整備できない___
ブレーキパッド交換やブレーキフルード交換をショップに依頼する際、
そのショップが国の認証を受けているか確認しておきましょう。
ブレーキやエンジン、サスペンションなど重要なパーツの分解整備は
国の認証・指定工場以外での整備が認められていません。
大手カー用品店やカーディーラーであれば、まず心配いりませんが、
小さなショップなどでは国の認証を受けずに
分解整備を行っているところも存在します。
点検整備記録簿または分解整備記録簿に「認証整備工場名」と「認証番号」の
両方が記載されていない場合は、
国の認証なしに分解整備を違法に行っている可能性が高いです。
トラブルになる前に確認しておきましょう!
ブレーキパッドが限界まで摩耗すると効かなくなる!
使用限度以下の厚みのブレーキパッドを使っていた場合、摩耗が限界に達したときに金属のプレートがむき出しになりブレーキが効かなくなってしまいます。
車が止まらなくなり大事故になる恐れがあるため、
このような事態は絶対に避けなければなりません。
また、限界まで摩耗しないにしても、残り3mmを切ってきた辺りから制動力が徐々に弱くなってきます。やはり、先ほど推奨したように残り3mmを使用限界の
目途としてブレーキパッドは交換しておくべきだと言えます。
少し気にしながら走行してみて下さい!!
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